eSports選手のコンディショニングを担当します!
2019年12月25日(水)
前回のブログは、(ゲームとトレーニング) というテーマで書きましたが、実際に今月からeSports選手のコンディショニング、トレーニングサポートを担当させて頂くことになりました。
今回サポ―トさせて頂くことになったのは、令和ゲーミング所属のSeeker選手です!
Seeker選手は関西ジャニーズJrでジャニーズ事務所退所後、プロゲーマーという異例の経歴をお持ちの選手です。
Seeker選手が競技としてプレイされているゲームはレインボーシックス シージ(以下R6S)という5人チーム対5人チームで行うFPS(主人公視点で進むガンシューター3Dゲーム)です。
普段ゲームをしない人にはわかりづらいと思うので、実際のゲームシーンをリンクしておきます。
こんな大きな会場で試合が行われるくらい盛り上がっているゲームです!
前置きが長くなりました。
Seeker選手のトレーニング風景をご紹介していきます。
一回目のトレーニングだったので、全身の評価から行いました。
まずは筋肉量や体脂肪などの体組成の測定
次に姿勢、全身の機能、動作評価を行いました。
評価の結果、Seeker選手の場合は右肩、股関節の可動域不足、筋力不足がわかりました。
ゲーマーが悪くなりやすい部分全て引っかかってましたね(笑)
股関節、肩関節について詳しく話をすると長くなりすぎてオタクの悪い癖が出てしまうので、また別の機会に解説の記事書きますね(笑)
ただ股関節に関して1つ言うと、座っている時間が長くなると、股関節の可動域が狭くなり、腰に負担がかかってしまいます。
Seeker選手の場合はまだ若く、腰痛にまではなっていませんが、放置している確実に腰痛が発症すると思われます。
座って長時間競技を行う中で腰痛持ちというのはハンデになってしまいます。
今ではゲーミングチェアなど、腰や首に負担が少ない椅子もあります。
しっかり私、真方も愛用しています。
ですが、やはり負担が少ないとはいえ、負担が0なわけではありません。
腰が痛いから椅子を変えるではなく、腰痛になっている根本の原因である関節の異常を治すべきです。
話が脱線してしまいましたが、この評価を元にトレーニングを進めていきます。
まずは股関節の硬さを取る必要があったので、ストレッチから始めます。
筋肉は3Dについているので3Dを意識して縦、横、回旋と三種類組み合わせて伸ばします。
筋肉をストレッチで伸ばした後は、適切な可動域で股関節を動かす練習です。
関節を大きく動かしたら、ここから筋力トレーニングです。
1回目のトレーニングだったので、軽めの強度でフォーム重視で行いました。
まずはベーシックなスクワット(膝が内側に入る癖があったので今回はバンドを着用)
そのあとは強度をあげて片足でスクワット
猫背を治すために背中のトレーニング
そしてみんな大好きベンチプレス!!
ここまでで今回のトレーニングは終了です。
今回は初回ということもあり、全身の評価、軽めの運動、ベーシックなメニューで進めました。
次回からは少しずつ特殊なメニューも追加していきます。
Seeker選手からは「手首の可動域が狭く、マウスを動かしづらい」と相談がありました。
手首の可動域もコンディショニングで改善できる部分なので、次回からは手首にもアプローチしていきます!
僕自身、プロのeSports選手のトレーニングは初めてなので緊張していましたが、やっていると本当にアスリートとやることは変わらないなと実感しました。
今後もこのゲームと運動シリーズのブログを更新していくので楽しみにしていてください!
MAGATA
REAL コンディショニング&トレーニングセンター