5Gでトレーニングはどう変わるのか!?
2020年10月22日(木)
大阪の南港ATCビルの中にあるソフト産業プラザTEQSで、今月オープンした「5G X LAB OSAKA」を見学させて頂きました。
5G X LAB OSAKAは、5Gを活用する製品・サービスの開発を支援するためのオープンラボで、5G環境での開発・検証と5G活用事例のデモが体験できます。
今回僕たちが見学を希望した理由は、デジタル空間でのトレーニング指導の品質を上げたい。その方策の一つとして、5Gの通信を用いた新しいサービスの開発をやりたい。その課題解決のヒントがほしいと考えたからです。
対面・接触を基盤としてきたトレーニング業界も、コロナによって、オンラインサービスを未来でなく今日の課題として模索するようになりました。
オンライントレーニングは、自宅で居ながらにして、トレーナー指導を気軽に受けることが出来て、とても便利なサービスで、これからドンドン普及していくと思いますが、カメラ越しの指導ですと、ユーザーの動作をさまざまな方向から確認することが出来ず、複雑な動作のアドバイス、間違った動作の修正をさせて頂くのが難しいです。
ユーザーも、モニター越しではトレーナーの動作が分かりづらく、トレーナーは同じ動作を何度も繰り返して説明することがあります。
今回、AR技術を用いたサービスを体験させて頂きましたが、オンライントレーニングにもAR技術が導入できれば、先ほど書いた問題点は解決できると感じました。
ARとは一般的に拡張現実と呼ばれるもので、実在する風景にバーチャルの視覚情報を表示することで、目の前にある世界を仮想的に拡張する技術のことです。
トレーニングでの応用を考えると、例えば、ARグラスをつけて、オンライントレーニングを受講すると、自室にトレーナーが仮想的に出現し、リクエストをすると、トレーナーがトレーニング見本を目の前で見せてくれます。
現段階でもこういったことは可能ですが、まだまだARグラスの価格が高く、一般の家庭で普及させるにはハードルが高く、またARグラスが大きくて重く、運動中につけるには邪魔になるという問題があり、実用化にはまだ時間が必要のようです。
ARグラスの価格が高い、本体が大きく重い理由は、外部から受信した情報を現実世界で仮想的に拡張するにはARグラス側で高度な処理を行わなければいけないため、ハイスペックなCPUなどを本体に搭載する必要があるためだそうです。
この問題を解決するポテンシャルを持っているのが、5Gです。
5Gは大容量のデータを高速で送受信することができるため、ARグラス側で行っていた高度な処理をクラウド側で行い、ARグラスに送信することができます。
これまではクラウド側で高度な処理を行うとデータが大容量になってしまい、4Gなどの回線速度では送信することができませんでした。
5Gにより、大容量のデータの送受信が可能になり、高度な処理をクラウド側で行え、ARグラスで行わなくてよくなるため、ハイスペックなCPUをARグラスに搭載する必要がなくなって、価格が下がり軽量化も可能になります。
価格が下がり、軽量化されて眼鏡のような感覚でARグラスをつけることが可能になれば、スマホのように皆が所持するようになり、ARはどんどん普及し、できることが増えます。
こうなれば誰でも気軽にARを使い、自室にトレーナーを出現させ、疑似パーソナルトレーニングを行ったりと様々なことが行えるようになります。
AR以外にもVRなども体験させて頂きましたが、これ以上書くと長くなるので今回はここまでにしておきます(笑)
5Gが普及したら、これからどんな世界になるんだろうとワクワクしながらも、もう2、30年遅く生まれて、AR、VRが当たり前の世界に生まれたかったと感じた真方でした。
MAGATA