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筋トレで転倒・怪我のリスクを減らす

2021年3月15日(月)

筋肉を構築する筋線維と呼ばれる細胞には大きく分けると2種類のタイプがあります。

 

【遅筋】や【速筋】という言葉を知っていますか?

 

筋トレをする人の中には知っている人も多いかもしれませんが、

意外と知らない人も多いのではないでしょうか。

 

 

 

 

遅筋繊維は赤筋とも呼ばれ、持久的な力の発揮を得意とし、速筋繊維は白筋とも呼ばれ、瞬発的な力の発揮を得意としています。

筋トレで鍛えている人の多くは、主に速筋繊維を鍛えていることが多いです。

 

逆に、ウォーキングやランニングなどの有酸素運動は遅筋繊維の活躍の場と言えます。

 

 

今回は、なぜ白筋と呼ばれる速筋繊維を鍛えてほしいのかをお伝えできればと思います。

 

まず先ほども述べたように、速筋繊維は瞬発的な動作を行う際に活発に活動します。

なぜ遅筋繊維よりも速筋繊維の方が瞬発的に筋発揮するのかについては【ミオシンの性質】や【ミオグロビンとミトコンドリア量】、【解糖系・有酸素系というエネルギーを生み出す代謝系の違い】などの解説は多くあるので、興味のある方はそちらを調べてみてください。

 

ここまで読んで頂いて、「いやいや別に速く走ったり、重いものを持ち上げられなくてもいいから」と思っている方!

なぜ瞬発的な筋発揮を行えると良いのかというと、、、、、

 

【止まる、ブレーキをかける】ということも、この瞬発的な筋発揮の一つだからです!

 

このような瞬間的な動作には必ず速筋が関わってくることと

もう一つ!

 

それは、遅筋よりも速筋の方が衰えてしまいやすいという点です。

 

 

 

 

筋肉は基本的に動かすたびにエネルギーを消費するものなので、カラダからすれば普段使わない、必要のない筋肉はエネルギーの無駄遣いをする邪魔者なわけです。

なので、普段使われない筋肉は消費エネルギーを抑えるために無くそうとするわけですね。

 

遅筋は日常的に歩いたりするためにも必要な筋肉なので残りやすいですが、素早く走ったり、ジャンプしたり、重いものを持ち上げたりは日常的には行わない方がほとんどだと思うので、速筋の必要性をカラダがあまり重要視していないために遅筋よりも筋委縮していってしまいやすいと考えられます。

 

そのため年齢を重ねるごとに速筋の筋委縮が進み、カラダをコントロールできずに転倒しやすくなったりするわけです。

 

つまり、速筋繊維が必要だと認識されれば、筋委縮は起こりにくくなります!

必要だと認識させるには頻繁に速筋繊維に負荷をかける必要があるので、定期的かつ継続的にトレーニングなどで鍛えることが効果的です。

 

特に速筋繊維の割合が高い大腿四頭筋と呼ばれる太ももの筋肉や、胸の筋肉である大胸筋、二の腕の上腕三頭筋、首の前側にある胸鎖乳突筋などは衰えやすいとも言えるので積極的に鍛えていきましょう!

 

 

 

 

大腿四頭筋は下半身のブレーキ役ですし、胸や二の腕の筋肉は転倒した際に手をついた時の上半身のブレーキ役、胸鎖乳突筋など首の前の筋肉は、頭が後ろに倒れてしまわないように止めてくれる筋肉になるので、速筋の割合が高いことにも頷けますね。

 

体の衰えを年齢のせいにせず、正しくトレーニングすることで身体のパフォーマンスを上げ、さらに怪我のリスクも軽減していきましょう!!

 

 

 

 

 

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