子どもの遊びには運動能力向上に必要なものがつまっている!?
2022年2月20日(日)
皆さんこんにちは
日々2歳9か月の息子の育児に悪戦苦闘している坂井です!(笑)
さて、タイトルにも書きましたが
運動能力の向上に子どもの遊びが重要とは?
そもそも運動神経がいい子や運動能力が高い子というのは
どういった人のことを指すかというと
基本的には全身のコーディネーション能力が高い人だと言えます。
この運動神経を高めるために重要なことは、
以前のブログの
でも挙げていますが、
コーディネーション能力とは、状況に合わせて「体の動き」や「力の加減」を調整する
「自分の身体を自在に動かす」という能力です。
人の脳は目や耳、手足など様々な部位から入った情報をすばやく処理して、
全身に張り巡らされた神経系(神経回路)に電気信号として送り
「どう動くのか」を神経回路を通して筋肉に伝えています。
つまり、自分の身体を自分の思ったように動かすことができ、
脳から出た指令と実際の身体の動きとの差異が少ないことが
コーディネーション能力が高く、運動神経が良いということになります。
このコーディネーション能力は7つに分けることができ、
子どものころによくおこなった遊びや運動に多く含まれています。
平昌五輪でも今回の北京五輪でも大活躍されている
スピードスケート女子の高木美帆選手も
ヒップホップダンスや陸上、サッカーと
様々なスポーツを幼少期からされていたようです。
サッカーではU-15の北海道代表に選出されていたり
陸上でも800ⅿ走の記録を持っていたりとスポーツ万能。
このような一見関係ないように感じるスポーツや動作が
この7つのコーディネーション能力を向上させ、
運動神経抜群といわれるような高木美帆選手を作り上げた
1つの要因となっていると言えるかもしれませんね。
【7つの能力】
① バランス能力
そのままの意味で、必要な体勢を保つ能力
体勢が崩れたときに、立て直すことができる力であり、不安定な物の上や空中で体勢を保つ力
② リアクション(反応)能力
合図や動作にすばやく、正確に対応する能力
音や人の動きなどの情報をすばやく察知して、正しくスピーディーに動き出す力
③ ディファレンシング(識別)能力
道具やスポーツ用具などをスムーズに操作する力
④ カップリング(連結)能力
体全体をスムーズに動かす力
いくつかの異なる動作をスムーズにつなげて、流れるような一連の動きにする力でもあります。
⑤ アダプタビリティ(変換)能力
状況の変化に合わせて素早く動きを切り替える力
⑥ オリエンテーション(定位)能力
動いているものと自分の位置関係を把握する力
⑦ リズム能力
リズム感を養い、動くタイミングを上手に掴む力
このような能力が個々で働くのではなく、同時に複雑に働くことで
運動能力が高いとされる動きが可能になります。
例えば
縄跳びや大縄跳びには
① ジャンプした際にバランスを崩さないようにバランス能力
③ 縄を適切なスピードで操る識別能力(まわし手)
④ 縄をジャンプするためにスムーズに身体を連動させる連結能力
⑤ 縄の軌道の変化に対応してジャンプの高さを変化させる変換能力
⑥ 縄と自分との距離とスピードを把握し、どのタイミングで飛べば足に当たらないかを識別する定位能力
⑦ リズムよくジャンプ動作を行うためのリズム能力
このようなものが複合的に含まれています。
回っている大縄に入ったり跳んで出たりすることでもさらにレベルアップできます。
またキャッチボールやドッヂボールのように物をなげたりキャッチするという動作にも
7つの能力が大きく関わってきます。
ボールの大きさを小さくしたり使える手を利き腕ではない方だけに限定したり
地面に1回バウンドさせてからキャッチするというような制限をかけると
大人でも意外と難しいですよ♪
我が家では子どもの能力アップもかねて、ボール遊びや様々な動き遊びを行っていますが、
転がしたボールから始まり→風船→大きめのビーチボール→やわらかいゴムボールというように
少しずつ難易度を上げて楽しんで遊んでいます!
ダルマさんが転んだや、鬼ごっこにも高オニや当てオニ、氷オニ、尻尾とりオニなど
地方によって呼び方は様々なものがありますが、鬼ごっこでもルールを決めて行うと
さらにいろいろな能力が必要になってくるのでおすすめです!
いやいや、遊びなんて大人になったらすることないよ!と
皆さんからバッシングを受けそうですが・・・
大丈夫です!
大人でもパーソナルジムで遊ぶように
コーディネーション能力を鍛えることは可能です!
パーソナルトレーニングと聞くと重たいものを持って
キツイトレーニングを行っているイメージがあるかと思いますが
お客様のなりたい身体を目標にメニューを作成いたしますので
ゲーム感覚や遊び感覚で行うトレーニングもありますよ♪
↑↑↑↑
上の写真は、ゴムチューブをお互い片足の状態で持ち
引っ張ったり緩めたりして先に地面についている足が動いたり
バランスを崩して両足をついた方が負けという
遊び感覚で行えるトレーニングです。
7つの能力を用いながら身体を動かして
いつまでも楽しく元気に動ける身体でいたいですね!